Kyoto Architectural Design Supervision Association

会長挨拶

「新会長に就任して」

会長 湯川君雄

第39回定期総会において、会員の皆様より承認を受け新しい会長となりました湯川です。
川下前会長の後任として、当会の発展のため努力していくつもりですので何卒、正会員、賛助会員の皆様のご協力をよろしくお願い致します。

さて、建築業界の現状は消費税増税前の駆け込み需要も一段落し、建築コストの上昇も以前に比べて割高ではあるものの一定の水準で落ち着きつつあるようにも思えます。この先どうなるかについて意見が分かれるようですが、予測しにくい状況です。私の個人的な意見では、夏以降やや下がり気味で推移するのではないかと思います。ただ、全く根拠はありません。

建設機器や建設労働者の不足は今後も続くようで、各ゼネコンでは人集めに苦労しているという話をよく耳にします。設計技術者もかなり不足しているようで、時々大手の会社に引き抜かれたという話も聞くようになりました。大学等に設計事務所を希望する学生の有無を問い合わせてみると、ハウスメーカー、大手建設会社を志望する学生が多く、有名建築家のアトリエ事務所を除いては、一般の設計事務所を希望する学生は少ないとのことです。数年前までは各大学から「学生を採用してもらえませんか」という手紙があったように思いますが、景気の状況によってこれも一転したように思います。

私は昭和51年建築業界に入りました。当時はオイルショックで、戦後右肩上がりで経済成長を続けてきた日本経済が初めて経験した不況の年でした。私より少し前の、いわゆる団塊の世代の学生は、就職先が豊富にあったように思いますが、一転して設計事務所も建設会社も募集を一挙に減らし、設計を希望する学生の応募先は激減した年でした。私も「就職できなければ海外放浪にでも行くか。でも・・・・両親はがっかりするだろうな」と言うような事を考えた記憶があります。あれから40年。「極端な好景気」も「長い先の見えない不況」も経験しました。建築を目指す学生にとってどんな年に卒業するかによって運、不運はつきもののように思います。採用する側にとっても景気の先行を読むことはとても難しい問題です。でも冷静に考えれば「禍福はあざなえる縄のごとし」といいますが好景気、不景気もこの先何度も繰り返すことでしょう。

我々技術者としては、好景気の時も浮かれることなく、不景気の時もめげることなく先を見つめることが大切と考えます。きっと自分自身が身につけた技術力に見合う報酬が得られる日が来ることを信じてもっぱら技術力の向上に努めることが重要だと考えます。

どこか、僧侶の修行のような文章となりましたが、会員の皆様の技術力と社会的地位の向上が当会の使命と考え、運営に当たりたいと思いますので、何卒ご協力をよろしくお願い致します。

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